目次
はじめに
歯が抜けたまま放っておく方は意外に多いです。
そのほとんどの方が分かっているものの、「反対側でも噛めるから」「奥歯なので見えないから」という理由で放っておくよことが多いようですね。
ですが、全ての歯には役割があって、それぞれの歯同士が支え合い
噛み合わせなどのバランスを摂って話したり、噛んだりといった機能を果たしています。
大切な歯がたった1本でもなくなると、その部分からバランスが崩れてしまい取り返しが付かなくなります。
ここでは抜けたままの歯を放置してはいけない理由について詳しくご紹介しましょう。
抜けたままの歯を放置してはいけない理由
虫歯や歯周病になりやすい
噛み合った歯が飛び出てしまったり、隣の歯が倒れ込むことで歯並びが乱れてしまうため歯磨きしづらくなります。
その結果、汚れが残りやすくなるので虫歯になってしまったり、歯周病になったりするリスクが高まります。
知覚過敏になる
噛み合った歯が飛び出てしまったり、隣の歯が倒れ込むと歯ぐきの中に本来あるはずの根っこの部分が露出してしまい、この部分は刺激を感じやすいため知覚過敏になりやすいです。
顎関節症になる
歯は本来左右均等にあるためものを左右均等に噛むことが可能ですが、歯がなくなってしまうと噛みやすい側でしか噛まないため噛み合わせがおかしくなります。
その結果、左右均等に分散していた噛み合わせが片方だけにかかってしまい、顎関節症になってしまうことがあります。
認知症になる可能性がある
噛むことは脳に刺激を与えますので、しっかり噛めなくなることで脳への刺激が減ってしまい認知症になりやすくなります。
実際、歯が健康な方は認知症になりにくいことが判明しています。
噛み合っていた歯が飛び出る
歯はきちんと噛み合っていることでお互いが押し合うため正しい位置にとどまっていますが、歯が抜けて放っておくと噛み合う歯がなくなるためどんどん飛び出てくると言われています。
隣り合った歯が倒れてくる
歯は実際に少しずつ動いていると言われています。その力を使って矯正治療が行われており、歯並びがよくなるわけですね。
通常、歯が大きく動かない理由にはほおの力や唇、舌の力によって隣り合った歯同士が支え合っているためです。ですが、歯がなくなってしまうとその空間に隣合った歯が倒れ込み噛み合わせが乱れたりすることがります。
噛み合わせが悪化する
歯がないままで放っておくと、噛み合う歯が飛び出たり隣り合った歯が倒れ込んだりするため噛み合わせが悪化します。
出っ歯になる
本来であれば前歯は食べものを噛み切る役割があって、通常はぶつかり合わないようになっています。
また、。そのような重要な役割を果たしている奥歯がなくなってしまうと噛み合わせの高さを保てなくなり、前歯がぶつかり合うようになります。
そうなると、奥歯の役割は食べものをすりつぶすことで、噛む面積が広くなっており、強い力にも耐えられます本当ならぶつかり合わないはずの前歯がぶつかりお互いの力によって外側に傾いてしまい、上の前歯が出っ歯になります。
発音が悪くなる
前歯がないままで放っておくと、そこから空気が漏れるため発音が悪くなります。特にサ、タ、ナ、ラ行は舌を前歯の裏につけて発音するため支障が出やすいです。
老けて見える
歯を複数本抜けたままの状態で放っておくと、その部分の骨や歯ぐき多痩せてしまいほおがこけてほうれい線が目立ってしまったり、顔がたるんで実際の年齢より老けて見える場合があります。
唇やほおを噛みやすくなる
歯がないままで放っておくと、その空いたところに唇やほおが入り込むため噛みやすくなると言われており、その刺激で口内炎が起きたり傷ができやすくなります。
また、そういった刺激がずっと加わっていると最悪の場合口腔がんになってしまうこともあります。歯が抜けたら放っておかずなるべく早くクリニックで診てもらうようにしましょう。
治療が難しくなる
歯がないままで放っておくと、歯のないところの治療が難しくなる場合があります。
その理由は噛み合う歯が飛び出てしまったり、隣の歯が倒れ込むことで状態が悪化したり噛み合う歯が飛び出てしまうからです。
そうなると、歯をなくしてすぐならさまざまな治療法から選べるはずが不可能になったり、噛み合う歯や隣にある歯をたくさん削る必要が起きたりします。
歯をなくした時の治療法
では歯をなくしてしまった時の治療法にはどういったものがあるのでしょうか?
ブリッジ
ブリッジとは失ってしまった歯の両隣に健康な歯が残っている時に、その歯を削り土台としてそこに人工歯を橋のように被せて行う治療方法です。
違和感もほとんどなく噛み心地も比較的良好な治療法です。
入れ歯
入れ歯の方はよくしっかり噛めない、痛いなどと言われる方が多いです。
ですが、入れ歯が適切に作られていれば、しっかりと噛むことができなんでも食べることが可能で口元が不自然に見えることもありません。
入れ歯は使っているうちに少しずつ馴染んでくるものですが、そのいっぽうでお口の中の状態が変わることで入れ歯が合わなくなることがあります。
入れ歯をより快適に使用し続けるためには日ごろのセルフケアとクリニックでの定期的なメンテナンスが重要だと言えるでしょう。
インプラント
歯をなくしてしまったところのあごの骨に人工歯根を埋め込みそこに人工歯を装着する治療法です。
インプラントには金属アレルギーの心配がないチタンが使われており、たった1本の歯を補う場合も全ての歯がない場合でも条件を満たしさえしていればインプラント治療が可能です。
まとめ
歯を失ってしまった時、その歯の本数がたった1本でもそうでなくてもその状況に慣れてしまうと問題なく日常生活が送れてしまうようになります。
ですが、ここで書いたように歯をなくして放っておくと、お口の中だけの問題ではなくあごや体全体に悪影響が出てしまいます。
歯をなくしてしまう前にぜひ定期的にクリニックで検診を受けていただき、抜く必要があっても放置せずできる限り早期治療を行うようにしましょう。
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