歯並びが整っても要注意!矯正治療後の「後戻り」の基礎知識

はじめに

みなさんは後戻りという言葉を知っていますか?
後戻りとは正確に言うと、いい状態だったものが悪くなること来た道を逆に戻ったり、引き返すこと・・です。
矯正治療を行っても、この後戻りが起こり、治療後せっかくきれいに整った歯並びが元に戻ってしまうことがあります。
どうして後戻りが起こってしまうのでしょうか。
ここでは後戻りの基礎知識についてご紹介しましょう。
これから矯正治療を行おうとしている方も矯正治療中の方もぜひ最後まで読んでみてくださいね!

後戻りとは

矯正治療を行って改善しても、歯並びが元の状態に戻ることがあります。
これがいわゆる後戻りという状態で、よくあることだと言われています。
せっかく矯正治療を行っても戻ってしまっては意味がありません。
この後戻りの原因は未だはっきりと解明されていませんが、ある説によると舌や唇の筋肉や歯の周りの骨などが元の状態を覚えており、元に戻ろうとすることが原因では?と言われています。
ですので、いくら矯正治療を行ってきれいになっても、知らないうちに歯並びが戻ってしまうことがあります。
これを防ぐには保定装置を使って矯正された歯を保定する必要があります。
この保定装置を使わなければ、歯並びがきれいになったとしても後戻りしてしまうからです。
小さい頃は体の成長が速いので、歯並びが戻ってしまのは当然と言えば当然です。
ですが、大人になっても全く体の変化が全くないということはなく頭蓋骨に変化が現れるとも言われており、そのために歯並びが変化することもあります。
なので、子どもの頃に矯正治療を行ったとしても、大人になってから歯並びが戻ってしまうこともあるようですね。

リテーナーとは

矯正装置を取り除いた後、整った歯並びを保定する期間に入ります。
この保定とは歯並びを整えた歯をその位置で保定する期間のことで、その間はリテーナーと言われる保定装置を装着します。
この装置を使わないと歯並びの状態が元の位置に戻ってしまい、特に骨が新しいところで落ち着くまでの半年程度は後戻りしやすいため、この期間は保定した方がいいと言われています。
このリテーナーは美しくなった歯並びを安定させるために必要なものですが、実際には矯正治療が終われば安心してしまい、リテーナーを装着するのを怠る人が多いです。
つまり、矯正治療後の後戻りの最大の原因がこのリテーナーの装着を行わなかったことによるものです。
逆に言うと、ちゃんとリテーナーを装着すれば、後戻りが大きく起こることは少ないと言っていいでしょう

・リテーナーを装着する期間

では、保定装置を装着する期間はどのくらいなのでしょうか?
実際にはこれに終わりはないと言われていますが、通常だと2年程度のことが多いです。
なお、1日当たりのリテーナーの装着時間は24時間が理想的です。
歯の保定がしっかりできたら夜だけ、半日だけ・・といった具合で時間を短くしていくのが一般的で、費用についても矯正治療の費用に含まれている場合と別に必要な場合など、クリニックによってさまざまです。
後になってトラブルにならないよう、治療が始まる前にクリニックで費用についても確認しておくようにしましょう。

・リテーナーの種類

リテーナーの種類にはさまざまなものがありますが、大きく分けると可動式と固定式があります。
どのタイプのリテーナーも歯を動かすのが目的ではないので、痛みが起きることはありません。
可動式の方はプレートとワイヤーで歯を挟むもの透明なマウスピース型とがあり、最近ではマウスピースを使う方が増えているようですね。
マウスピース型は歯全体を覆うので歯並びを保定する力も強いですし、透明なので見た目が気にならないのがメリットです。
ただ、歯磨きや食事の際など外したい時に外すことができますが、装着を怠ると後戻りが起きることがあるので要注意です。
固定式の方は歯の裏側にワイヤーで装着するものが多く、後戻り防止効果が高いものの、取り外せないのでメンテナンスを適切にやる必要がある分面倒かもしれません。
中には一定期間装着後、必要であれば可動式に交換するケースもあります。

後戻りを予防するには

・悪い唇のくせを改善する

次に、唇は歯を内側へと押す力があると言われており、このことで歯が前へ出ないようにする効果がありますが、唇を吸いこんだり噛んだりするくせがあると、歯を強く押さえることになるため歯並びが悪くなる場合があります。
いっぽうで、口呼吸するくせがあって口を開けたままにする方は内側へと唇を押さえる力が弱いと言われています。

・悪い舌の癖を改善する

小さい頃の舌のくせは永久歯の歯並びに大変影響があると言われています。
舌の位置が悪いと、常に舌が前歯についていて無意識のうちに前歯を押し続けるため受け口や出っ歯になることがあります。
何もしていない状態だと舌は先が上の前歯に触れてはいません。
その後ろ辺りにあり、上あごに沿って収まっているのが理想だと言われています。
悪い舌のくせを改善すれば、矯正治療後の後戻りを防ぐことにつながります。

・噛みしめるくせを改善する

噛みしめるくせがある方も注意した方がいいでしょう。
噛みしめるくせがあると、噛み合わせを深くしたり、歯並びが後戻りしやすいと言われています。
特に矯正治療後の歯が動きやすい時期には歯並びが乱れる危険性があるためこういったくせは早めに治すようにしましょう。

・姿勢をよくする

その他に歯並びを悪化させる原因には横向きに寝たり、頬杖をついたり、うつ伏せに寝る・・などの生活習慣が挙げられます。
ちょっとしたことのように感じますが、日常的に続けていると歯並びを悪化させる原因になると言われています。
特に、歯が後戻りしやすい時期にはこういった生活習慣を改善した方がいいでしょう。

まとめ

矯正治療後の後戻りについての基礎知識をご紹介しました。
矯正治療を行っていくら歯並びをきれいにしても、リテーナーで保定しないと元の悪い歯並びに戻ってしまうことがあります。
せっかく高いお金を出してきれいにした歯並びです。
しっかりと保定装置を装着し、ずっときれいな歯並びを維持できるよう努めましょう!