ひどくなる前に!歯周病の正しい治療方法について

はじめに

もしかしたら歯周病なのでは?と思った時、あなたならどういった治療を選びますか?
まだ初期段階の場合には正しい歯磨きでよくなることもあります。
ここでは歯周病を治すための正しい治療法についてご紹介しましょう。

歯周病とは

歯周病とは細菌感染によって起こる炎症性疾患のことで、歯と歯ぐきの境目をきちんとケアしないままだとそこに細菌が溜まってしまい歯ぐきが炎症を起こし腫れたり、痛みを起こしたりします。
さらに進んでしまうと、歯周ポケットと言われる歯と歯ぐきの境目が深くなってしまい、歯を支えている土台が溶け歯が動き出し最終的には歯を抜く必要も出てきます。

歯周病による全身への影響とは

歯周病は早めに治療しないと全身にも悪影響を及ぼすことがあると言われています。
具体的に歯周病によって引き起こされる病気には次のようなものが挙げられます。
心筋梗塞、狭心症
糖尿病
骨粗しょう症
早産、低体重児出産
誤嚥性肺炎・・などですね。
これらはあくまで可能性ではありますが、歯周病と深い関わりのある病気であることは間違いなさそうです。
この中でも特に糖尿病は歯周病の合併症とも言われており、発症リスクが高まります。
歯周病になると糖尿病になりやすくなり、その逆もあります。
糖尿病になると高血糖になるため毛細血管が弱まってしまい、細菌感染しやすくなるためです。
さらに、白血球の機能が落ちたり唾液の分泌量が減ってお口の中が乾きやすくなるため、細菌が増殖しやすくなるからだとも言われています。

歯周病の正しい治療法とは

・最大の治療はプラークコントロール

歯周病の最大の治療はプラークコントロールだと言われています。
このプラークコントロールとは歯ブラシやデンタルフロスなどを使いプラークを付着させないようにすることです。
プラークコントロールを完璧に行っていれば治療の9割は終わったと言ってもいいくらいです。
その理由は歯周病の原因となるプラークはお口の中で毎日発生するもので、それを除去し続けないと歯周病がよくならないからですね。
つまり、いくら高額な治療を行ったとしても、日ごろのプラークコントロールがいい加減だと全て無駄になってしまう・・ということです。
また、このプラークコントロールを行うことで歯ぐきからの出血が激減すると言われています。
さらに、歯ぐきが腫れたり口臭が起きるのも減るそうです。
それはお口の中の細菌は8割が歯の周囲に付着しているプラークの中にあるからです。
歯ぐきが引き締まってくると歯周ポケットが減少するためプラークが潜む場所も減るので、さらにお口の中の状態がよくなっていきます。

・スケーリング

この治療はスケーラーと言われる専用の器具を使って、歯磨きだけで除去しきれなかったプラークや歯石を取り除くものです。
歯ぐきの下にある見えない歯石などもこの治療で取り除くことが可能です。
さらに歯石を取り除く際に出血することがありますが、これは歯石が付いたところにある歯ぐきが炎症を起こしているためで、これを取り除けば歯ぐきからの出血も激減するそうです。

・ルートプレーニング

この治療法はスケーリングだけでは取り除けなかった歯根部の歯石を取り除くものです。
プレーニングとは平らにするという意味があり、歯の根の部分を平らにしていきますが、これは根っこの部分がでこぼこしていると細菌に感染しやすいからです。
歯周病が進行すると歯周ポケットの深さも深くなっていき特殊器具を使っても歯石除去できなくなり、歯石除去がうまく行えなくなります。
ですが、スケーリングやルートプレーニングを行っても状態が良くならない場合には外科的治療が必要になる場合もあります。

・フラップ手術

フラップ手術は歯周病の外科的治療法のことでこの治療は麻酔をかけ歯ぐきを切開することによって、見えなかったプラークや歯石を除去するものです。
溶けて形が悪くなった骨をきれいにし仕上げていきます。
治療している間は麻酔が効いているため痛みがありませんが、手術後傷口が痛むこともあります。
なので、手術後の感染防止のために抗生物質と共に痛み止めが処方されるようです。

・抗生物質で治療する

抗生物質を使って歯周病を治療することもあります。
ジスロマックと言われる強力な抗生物質を使って、バイオフィルムの中にある細菌まで死滅させることができます。
なお、この抗生物質の効果を得るまでには2週間ほどかかるため、その間に歯周ポケットの中にある歯石を除去していきます。
その後、細菌が繁殖しづらくなるよう薬剤を使って細菌の数をコントロールすることもあります。
また、専用のマウスピースを使って薬剤を歯周ポケットのすみずみにまで浸透させる方法もあります。
クリニックで患者さんそれぞれのマウスピースを作成し歯磨きを行った後、マウスピースの中に歯周病菌を殺菌するための薬剤を入れて装着します。
この方法だと唾液によって洗い流されないので、薬剤の効果が長時間持続できるメリットがあります。

メンテナンスの重要性

現在、歯周病は治療もできると同時に予防も可能な病気です。
特に大切なのは予防、メンテナンスだと言えるでしょう。
ここ十数年の間に歯周病治療は急激な進歩を遂げています。
以前は治らない病気とさえ言われていた歯周病も最近では進行を食い止めることができ、再び健康的なお口を取り戻すことができるようになりました。
歯周病の最大の原因はプラークなので、まずはそれを溜めない、増やさないことこそが最大の予防と言えるでしょう。
そのために大事なこととは毎日の歯磨きを正しいブラッシング法で行うことでしょう。
歯の表面をプラークのない清潔な状態に保つことこそが何より重要です。
さらに、その状態を維持するためには歯科衛生士さんなどのプロによる専門的なクリーニングを定期的に受けることも大切です。

まとめ

歯周病は早期発見によって自宅でのセルフケアだけでもかなりよくなります。
もし、不安な場合にはクリニックでスケーリングを受け磨き残しがあるところをきれいにしてもらいましょう。
歯周病という病菌は進めば進むほど治療が困難になり全身へ悪い影響を及ぼすため、日ごろからのケアが大切だということを覚えておいてくださいね!